祭り当日になりました。
寒い寒いとは聞いていたものの、雪降っちゃってます。
もう桜が咲き始めているのに、ありえないぐらい極寒。
晴れ男なのに「雨降りますように」とか余計なこと考えるからこんなことに。
朝8時。屋台蔵を開ける準備です。
屋台当番の班長として、皆々様の前でごあいさつ。
代表して屋台蔵の錠をあけるリーダー
屋台蔵が開きました。
手前は、フランス国営放送のクルーのみなさま。
世界12カ国のお祭りを紹介する番組の取材だそうで、
日本の代表的なお祭りとして高山祭りが選ばれ、
さらにその中からなぜか大國台が選ばれたそうです。
あ、宮本が青竹を持って来ました。
宮本とは、その年の祭りを取仕切る組のことです。
祭りの間は、宮本に絶対の権限があります。
竹の先に挟んである紙(口上)に、宮本からの指示がすべて書かれており
各組はその内容に従って動くのです。
皆が見守る中、口上を読み上げるリーダー。
「直ちに所定の場所に曵き揃えたし」
雪降ってますが…出せってことなので出します(渋々)
屋台が濡れると漆や金が痛むので、みんな嫌がります。
しかし宮本の指示には逆らえません。
屋台を蔵から出して、大黒様を鎮座させます。
ちょっとだけ青空が出てきました(極寒には変わり無し)
まずは、屋台を引いて町内の端から端までを歩く。
屋台の上には、笛・太鼓を演奏するお囃子(おはやし)のみなさま。
他の屋台はテープ演奏で済ませているところもあり、
生演奏している屋台は今や珍しくなってしまったそう。
その後、曵き揃えの所定位置まで移動。
赤い衣装を着た方は「大梃子(おおでこ)」と呼ばれる方。
屋台に空いている穴に大きな棒を通し、
その棒を左右に振って屋台の舵をとる重要な仕事。
(道が狭く、家の軒や電線を避けて通らなければならない)
大きなテコを操る人だから、おおでこ。初めて知りました。
午後の部につづく