今日は
小屋名しょうけの講習の日だった。
「小屋名しょうけ」というのは、竹製の水切りざるのこと。
久々野町小屋名という地域で、200年も前からつくられている竹ざるで、
目が細かくて、見た目がとても美しく、使い勝手もすこぶる良い。
我が家では、米研ぎざるとして、毎日活躍している。
高山に来てすぐにこのしょうけを知り
まずその編み目の美しさに惚れた。
そんじょそこらで売っている竹ざるとはまったく違う
とても魅力的なざるだった。
昨年、市民を対象とした講習会があることを知って早速申し込み
10月から3月までの半年間、月2回のペースで小屋名の公民館へ通った。
そして、あまりにも楽しいので今年も継続受講。
先生の名前は長瀬さんという。
もう、かなりのおじいちゃんで
耳は遠いし、実は目もあまり見えていないのでは…と思うけれど
長瀬さんのつくるしょうけが最も美しいことを、
私は知っている。
そして、今日長瀬さんの手を間近で見ていて、気づいたこと。
手がめちゃめちゃかっこいい。
↓さて、こちらは、しょうけづくりの必須アイテム。
左から、タケワリ、タケヒキ、メドオシ。
竹割りは鉈(なた)、タケヒキは鎌(かま)を加工してつくられたもの。
自分のがほしい、と言ったら
「おぞい鉈とおぞい鎌を持ってくればつくってやる」と先生。
「おぞい」というのは、飛騨弁で「古い」とか「ぼろい」とかいう意味。
竹は切るものではなく割るものだから、鋭い刃のものはだめだそう。
新品ならともかく…おぞいのとなると、ますます入手困難。
どなたか、おぞくて不要な鉈や鎌を見つけたら
ぜひご一報ください。